§ オレンジペコー 〜おいしい紅茶への第一歩〜 §
2005.1.12
 紅茶には「グレード」という言葉があるのをご存知だろうか? 「グレード」と聞いて、高級な紅茶?あまりおいしくない紅茶?と、つい味に関心が向いてしまうが、紅茶の「グレード」とは単純に茶葉の形状と大きさを段階的に表す言葉で、おいしさや品質を基準にしたものではない。
 この「グレード」を説明する前に少し紅茶が出来るまでを解説すると紅茶は茶の木から一芯二葉(新芽とそのすぐ下の葉)または三葉で摘まれ、いちょう⇒揉捻⇒ローターバーン⇒玉解き、ふるい分け⇒酸化発酵⇒乾燥 とおおまかに6段階の工程に分けられる。乾燥が終わったところまでは荒茶(あらちゃ)と呼び、2〜3p位の葉がそのまま残るものや、数oの粉状になったものまでと大きさは様々だ。これらを更に目の大きさの異なるメッシュでふるいに通し、同じ大きさだけの茶葉だけをより出してひとまとめにする。この作業を「グレード分け」という。そのグレード分けされた中でも、代表的な呼び名を『オレンジ・ペコー』と称し、略称は『O・P』とされる。ふるい分けされた葉の大きさが、1.5p〜1p位までがこの部類に属し、インド産や中国産の紅茶に多い。オレンジ・ペコーとよばれるだけあってオレンジの香りのする紅茶? と思われがちだが、そうではなく中国語の「橙黄白毫」(ダイオウペホー)という言葉が語源で、紅茶の水色(すいしょく)が橙黄、又、白毫は生茶の先の芽の部分が産毛で白っぽく見え、それを多く含む茶、という意味である。
 そこから橙黄はオレンジ、白毫はペコー(pekoe)と呼ばれるようになった。実に愛らしい呼び名ゆえ、紅茶の商品名や、お店の名前、最近はミュージシャンまで芸名に使っているよう・・・・。
 もう1つの代表的なグレードは「BOP」。(ビーオーピー)本来のオレンジ・ペコーサイズ(1.5p〜1p)の葉を更に細かくしたもので、サイズは3o程。OPのおいしい部分だけをカットし、揃えた紅茶で、こちらはもう1つの紅茶大国、スリランカ産の紅茶に多い。OPに比べ紅茶が早く抽出でき、とても飲みやすく、イギリスはもとより、アジア諸国やアメリカに広く親しまれ、生産国のスリランカでは、殆どが輸出用とされ国内で消費されるのはごくわずかである。この他には、ティーバックによく使われている「ファニングス」(F)や「ダスト」(D)など粉状に近いものまで分類されるが、市場にある紅茶はこの3種類に分けられると思っていい。このグレードの見分けがおいしい紅茶選びの第1歩です。
紅茶専門店ハーヴェスト  松川


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